ちまたに溢れている、コード進行を解説する本や、作曲本は、コード進行を示す事はあっても、それは、多くの場合「４小節分」であったりする。全くの初心者が、４小節分のコード進行を示されて、それを打ち込むなりした所で、「じゃあ、次はどのコードを繋げていけばいいんだ？」と悩んでしまう、というケースがある。一方、本書に記載されている進行のほとんどが、「８小節分」のコード進行である。４小節なら、本当に「曲の断片」という感じだが、８小節であれば、曲の「ブロック」というか、その進行に大きな流れを感じる事が出来る。これは、初心者にはありがたいのではないだろうか？　ありきたりな進行ばかりが載っている、という声もあるようだが、基本のコード進行を８小節分、キッチリ示してくれる所に本書の大きな意義があると思う。全てのコード進行が、midiファイルとして収録されている点も、重宝だろう。また、コード進行の分け方も、ニューヨーク、ロンドン、東京、など、世界の都市名を使って、その雰囲気によって分ける、ちょっとユニークなものとなっている。と、良いことずくめなようだが、実は、記載されているコードの「ボイシング」が垢抜けないものであるのが、非常に残念。このボイシングを適切に直せるような人であれば、本書は恐らく退屈に感じてしまうだろうし、本書記載のボイシングのままで打ち込みをすれば、音の上下の揺れが大きく、違和感を感じる人もいるだろう。もう少し、スムースなボイシングで、各コードが繋がっていたならば、本書の価値はもっと上がっていたと思う。とはいえ、「こういう進行が可能」という事を８小節という、少し大きな単位で示してくれたのには、大きな意味があると思う。ボイシングに関しては、別に学んで応用すればいい、と割り切って使えば、コード進行のネタ帳として、一冊持っていて損はない。

基本的なパターンだけなので初心者には良いと思いますが作曲を数多くされてる方々にとっては”ありきたり”な内容です。

MIDIデータのDLリンクが切れており、データをダウンロードすることが出来ません。<2015.1.8現在　既にリンクが修正されています。★の数を3つにしました>

本を読みながら、なんとかオリジナルのCDを作る事ができました。2か月かかりました。

StudioOne３artistのユーザーです。この本が決定版なのかどうかはわかりません。ですが、StudioOne3の膨大な機能を簡潔にわかりやすく解説した優れモノであるとは思います（なにしろヘルプの膨大なマニュアルが解りづらくて、とても読む気になれませんし）。ビジュアル的にも操作画面画像がオールカラー刷りで見やすいですし、小さくてうっかりすれば見過ごしてしまうような地味なアイコンも強調表現してくれているのでとても実践的です。いろいろ手探りでいじっていてなんとなく使っていた機能やこれこれこういう機能があるといいなあ・・・と思っていた部分が、ああ、そういうことだったのか！という気付きをさせてくれる場面がたびたびありました。改めて、よくできたDAWなんだな・・・って思えるマニュアル解説本ですね。とはいえ、それでもこのソフトの全貌を網羅しているとは到底言えないようですが、使いながら疑問に思っていたことに即答えてくれる頼りになる良書だと感じました（一方で、やっぱりprofessional版を使わないことには・・・という誘惑も半端ないですが）。と書いてるそばから、Presonusよりver3.2が発表され新機能追加！とかいう通知がきました。どうなることやら・・・。【16.04.12 追記】お、新バージョン3.2の差分解説が無料配布されましたね。ご参照まで。[…]おや、リンク貼れないんですね。出版社HPで公開されてますから、探してみてください。【さらに追記】誘惑に負けてProfessional版に乗り換えちゃいました。やっぱりアレンジトラック機能は作業を進めていく上で必須ですね！これだけでも乗り換えた意義があったと思いました。もちろんMaitai・Mojitoもベーシックなアナログシンセなのでなにかと使いでがあります。効果音SEなんかはこれで充分作れますしね。なにより、外部VSTが使えるのが途轍もなく大きいです。いま、フリー音源もなかなか高品位でバカにできませんしね。まあArtist版でもアドオン追加すればVST使えるんですけど、それだけのためにコストかけるのも？ですしね。

同時に「徹底操作」の２冊買って進めている。両方とも巻末の索引が大味過ぎてピンポイントでは調べられないことが多いが、目次を隅々まで見ると関連項目に気づく。そこに入れば説明は２冊とも分かりやすい。２冊あって助かったことが多いが、それでも７割方の大局しか得られない感じ。あと２割はネット検索（ええ加減なんが多い。そいつの音源聞いて、よく能書き垂れられるよなーと、自己評価の高すぎる奴が多すぎるニッポンに改めて感動する）。あと１割は詳しい知人に聞く。でも本とネットを使って８〜９割自力で理解して、ラスト１割ぐらいを人様の時間もらって頼って解決してゆくぐらいが適正だと感じている。ちなみに、この本の第二章チュートリアルでナビされながら作った「カエルの歌」は楽しかったし、S1自体の基本構成と扱いが一発でよくわかった。秀逸。以上PTS10からの乗り換え組Gt&Voの主観でした。

公式マニュアルは非常にとっつきにくいですので、全くの初心者はこちらの本をお勧めします。これを順に読んでいけば誰でも簡単な曲が作れます。逆に言えば、これを読んでも理解できない人はDAWの世界からそっと身を引くことを提案します。

正直微妙です。書かれなくても分かるわってことが多く書いてあります。そもそも今更studio one3を買うメリットもないのでオススメしません。

同じ著者のバージョン２の教則本も持ってて、今回かなり値が上がったので戸惑ったのですが、買ってみて納得。フルカラーでサイズも大きくボリュームがあり、前作で補いきれなかった部分もしっかりカバーされている充実した教則本でした。まだ全部目を通したわけではないのですが、説明も丁寧でわかりやすいです。350ページもあるのですが、文字は決して多すぎず、大きめのキャプチャ画像が充実していて、サクサク読み進めることができます。特に画像に乗せられた数字や矢印が操作を上手くガイドしてくれて、理想的な教則本だと感じます。この手のボリュームのある教則本は挫折する確率が高いのですが、情報を詰めすぎないこと、大きくカラーであることで苦なく進められそうです。とりあえず、100ページまでのチュートリアルでもStudio Oneで遊べるようにはなるので、そこまでなら初心者でも大丈夫なんじゃないかなと思います。欲を言えばなのですが、MaiTaiやMojitoといったインストゥルメントの解説は薄く、特に各種プラグインエフェクトに関してはほぼスルーなので、そこが充実していれば！ってのはあります。が、１つ１つのつまみの意味まで解説していくとページ数が大変なことになる気がするので、しょうがないのかな。まぁ、どのDAWでもエフェクト関係は共通しているし、ネットで調べればだいたいわかるんですけどね。。。というわけで、シンセで音作りができるようになる本ではなく、あくまでStudio One 3 というDAW本体にフォーカスした本です。『Studio One を使って気持ち良くならそう』といったコンセプトの教則本も、いつか出してくれないかなと期待してます。----------------------------------------・追記バージョン３対応のガイドブックですが、出版元のスタイルノート社のサイトからバージョン3.2での追加機能解説（38p）と、バージョン3.5での追加機能解説（48p）、それぞれをPDFとしてダウンロードできます。これが非常にありがたい。Studio One はマイナーアップデートでも重要な機能が追加されることが多いので、約90ページの追加ガイドも役に立っています。普通はソフトウェアの追加機能って把握するのも大変なんだけれど、何がどう変わったのか確認しておけるのは素晴らしい。デジタルだと覚えたい解説にキャプチャとってまとめておけるので、できれば次期バージョンの解説書ではKindle対応して頂きたいですね。